- アーティスト: 高橋幸宏,スティーヴ・ジャンセン,Albrecht Kunze,マーク・ビアンキ,ブライアン・イーノ,Kyoko Amatatsu
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/03/15
- メディア: CD
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指摘されている通り、YMO《BGM》に対し《ニウロマンティック》ASIN:B000793EB6置を、スケッチ・ショウに対し有している新作。所属するユニットで実験クンを追及した後、ソロではそれを噛み砕き、親しみやすさに回帰する。
幸宏の新作が出る少し前、ヒューマン・オーディオ・スポンジ〔スケッチ・ショウ(=細野晴臣+高橋幸宏)+坂本龍一〕のライヴDVDが出ていた。
HAS/HAS HUMAN AUDIO SPONGE Live in Barcelona-Tokyo [DVD]
- アーティスト: HUMAN AUDIO SPONGE
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/02/08
- メディア: DVD
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これは細野がちょっとベース、幸宏がエレクトロニック・パーカッション、坂本がピアノを1曲演奏する以外、エレクトロニカ的な“卓上操作”に徹したバルセロナのステージ。幸宏が何曲かドラムを叩き、小山田圭吾がゲストでギターを弾いた東京のステージ。−−2つをセットにしたものだった。けれど、スケッチ・ショウのセカンド《LOOPHOLE》発表後に行われたこれらのライヴは、アルバムと同様に、それ以前よりエレクトロニカ色を強めた内容だった。
一方、幸宏の新作は、エレクトロニカをベースにしつつ、ポップへ揺り戻している。それを踏まえると、“楽器演奏”にも力点を置きつつ“卓上操作”と融合した《BLUE MOON BLUE》の人肌なサウンドは、スケッチ・ショウのセカンド後のライヴよりも、時間をさかのぼって、ファースト《audio sponge》後のライヴの質感に近いといえる。
WILD SKETCH SHOW Live 2002 [DVD]
- アーティスト: SKETCH SHOW
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2003/09/25
- メディア: DVD
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上記のライヴでは、人力アコースティックとエレクトロニックな操作が、響きとしてほどよくブレンドされていた。幸宏の新作からは、あの時と同種の好ましい“なごみ”を感じる。
また今回、ブライアン・イーノがジョン・ケイルとのコラボで歌っていた〈LAY MY LOVE〉ASIN:B000A3MHWGことも、《BLUE MOON BLUE》の大きな加点要素。そういえば、《ニウロマンティック》には、ロキシー・ミュージックでイーノの同僚だったフィル・マンザネラとアンディ・マッケイがゲスト参加していたんだった。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20041011#p1)