ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

天野可淡展

昨日、渋谷に行く用事があったので、「マリアの心臓」でやっている天野可淡展によった。
http://www.mariacuore.com/
狭いスペースに、客は自分ひとり。すごく間近に、カタンドールがいる。そして、彼女たちは、あの眼でこちらを見ているわけだ。
とても、ドキドキする。緊張する。気づくと、僕の額には、脂汗が浮いていた。
スペースのあちこちに鏡が置かれている。だから、普通以上に「見える」「見られる」状態になっているのだが、一方でついたてもあるため、「覗く」「覗かれる」状態ともなる。そうした視線をめぐる計算が絶妙な展示、配置だと思った。

KATAN DOLL fantasm―天野可淡人形作品集 (Panーexotica)

KATAN DOLL fantasm―天野可淡人形作品集 (Panーexotica)

また、2002年の天野可淡展(元浅草)の時には、会場でゴス・ロックが流されていた記憶があるが、今回のBGMはジェーン・バーキン。この組み合わせが、よかった。
ゴス・ロックは、確かに人形愛好者にうけそうな暗黒幻想の響きはあるものの、低音が多いせいで野太いところがある。したがって、カタンドールのか細さに対しては、ゴス・ロックよりもジェーン・バーキンの呟くような歌声のほうが似合っていると感じた。

ジェーン・バーキン ベスト

ジェーン・バーキン ベスト

(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060523#p1

  • 30日夜の献立
    • かじきのパン粉焼き(ハーブ塩、こしょう、バター。パン粉、パルメザンチーズ、ディル)
    • 小松菜とじゃこの炒め(ゴマ油、しょうゆ)
    • 切干大根
    • 車麩と水菜の味噌汁(きなこ入り)
    • 豆入り玄米ごはん