『プリズナーNo.6』の二次創作

ジャーロ」最新号ではイギリスの伝説的ドラマ『プリズナーNo.6』のノベライズ小説について書いた。また、「小説宝石」9月号の小枠でとりあげた『『プリズナーno.6』完全読本』では、同ドラマの二次創作小説についても紹介されていた。
で、それらを読んで思い出したのが、昔、「ROCKIN’ ON」に『プリズナーNo.6』のパロディ小説が掲載されたこと。バックナンバーを確認したところ、1980年9月号の四本淑三「“壁”を積みあげるプリズナーとしてのピンク・フロイド ベーシスト=ロジャー・ウォータース」がそれだった。
この原稿では、フロイドのロジャー・ウォーターズが主人公のNo.6、ゲイリー・ニューマンが「村」の指導者であるNo.2という配役でお話が綴られている。フロイドはウォーターズを中心にして、壁に囲まれることをテーマにしたコンセプト・アルバム『ザ・ウォール』を制作したし、ニューマンーの代表曲は車のなかにいれば安心すると歌う“カーズ”だった。だから、「村」というディストピア的な閉域を舞台にした『プリズナーNo.6』に親和性のあるキャラクターとして彼らを配役したのだろう。
四本の同原稿には、デヴィッド・ボウイの曲名でもある「ビッグ・ブラザー」(オーウェル『一九八四年』の独裁者)という言葉が出てくるほか、ヒカシュー一風堂ブライアン・イーノシド・バレットも登場する趣向になっていた。