ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

舞浜リゾートキャブ

(「ディズニー/浦安的風土記」その2 2005/02/26記)
昨日出かけた帰り、新浦安駅からタクシーに乗った。乗り場で並んでいると、ちょうど自分たちが当たったのは、舞浜リゾートキャブだった。オリエンタルランドも出資している、いわば東京ディズニーリゾート公認のタクシーである。
車内で運転手さんから、いろいろ聞きだした。会社からは、京葉線沿線の舞浜駅新浦安駅、つまり(東京ディズニーリゾート近く)で客待ちするように言われているのだという。早い話が、東西線浦安駅付近なんかにあまり近づくな、と。
「会社としては東京ディズニーリゾート内で行き来して欲しいらしいんですよ。けど、じゃあ周辺の施設でうちのタクシーを優先的に使ってもらえるかっていうと、そんなことはないわけで」
そうですよね、僕たちだって新浦安駅のタクシー乗り場で順番待ちしてたら、たまたま当たっただけなわけだし。
「だから、運転手としては浦安駅のほうでも客を拾いたいってのが、本音なんですけどね」
ディズニーというブランドイメージの枠内で走らせたいオリエンタルランド側と、タクシーとしての採算性の現実に齟齬があるわけだ。
――とはいえ、もしうちにこのディズニーリゾート的デザインのこのタクシーを呼んで、そのままランドやシーに出かけ、またこのタクシーで帰ってくれば、玄関開けたらすぐディズニー、って感覚が味わえるわけだ。その意味では、夢がある乗り物ですね、という意味のことを言ったら、運転手さんは嬉しそうに笑っていたっけ。