ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

ゲイリー・ニューマン布教活動 2

Jagged

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ここ日本では、〈カーズ〉の一発屋としてだけ覚えられているか、ただ忘れられているか――という存在のゲイリー・ニューマン。でも、海外ではニューウェイヴ/エレポップのアイコンとして、けっこうカヴァーされ続けており、ゲストにだって招かれている。近年では、ジャンキーXLASIN:B000091L1Mアフリカ・バンバータASIN:B0002ZF1AC、彼とコラボレートしていた。
そして、ゲイリー・ニューマン自身のアルバムが久しぶりに出た。基本的には、《SACRIFICE》(94年)以降に定着したゴシックでインダストリアルな路線の延長である。自分の昔の曲をカヴァーしてくれたマリリン・マンソンナイン・インチ・ネイルズに影響されてか、《PURE》(99年)の頃にはヘヴィ・メタリックなギターを多用してサウンド全体から微妙に浮いてた気もするが、今度の新作は
ヌーウゥゥウゥウゥ〜
モーオォォオォォオォ〜
と鳴るトレードマークのシンセ・フレーズを中心に、落ち着いたアレンジになっている(NINで叩いていたジェローム・ディロンがドラムで参加してはいるが)。スローな曲が多いので(というか、アップテンポ気味の曲でもスローな歌い方をしているため)派手さはないが、年季の入ったダークな雰囲気は味わい深い。
90年代には来日が決定して僕もチケットを買ったのに、売れ行きの悪さで中止になってしまったのだった。今でも悔しく思う。
けれど、近年のサマソニでは、ディーヴォ、スージー&ザ・バンシーズ、ブロンディなど、忘れられていたニューウェイヴの連中を招き演奏させたんだから、ゲイリー・ニューマンだって呼んでくれていいと思う。
ああ、見たい。

(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20050413#p1

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    • まぐろの山かけ
    • きゅうりとレンコン、わかめの酢のもの
    • ほうれん草のおひたし(かつぶし、ポン酢)
    • 水菜の味噌汁
    • 白米に麦を混ぜたごはん
    • いちごに牛乳