ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

スージー『ドリームショー』

ドリームショー [DVD]
スージー・スーが「スージー」名義でオーケストラをしたがえたライヴDVD。とはいえ、スージーのヴォーカル&相棒バッジーのパーカッションの組み合わせを核に、他の音色を絡ませていく点は、ザ・クリーチャーズとしての活動の延長線上にある。ちょっと前のスージー&ザ・バンシーズ再結成はノスタルジアにとどまった観があるがASIN:B0009SZRAQクリーチャーズの曲を軸にバンシーズのナンバーも織り交ぜたこの『ドリームショー』は、彼女の活動を振り返る内容でありながら、新アレンジが試みられている。だから、曲が別の顔を見せている。キーを下げて歌う場面もけっこうあるとはいえ、スージーの声には歳相応の張りと艶があるし、久しぶりの快作だろう。演奏においては、ゲスト参加した鼓童のレナード衛藤が、効いている。
スージーは、彼女の“ゴス”イメージを象徴する例のツタンカーメン風メイクをばっちりキメている。でも、サウンドのほうは、バンシーズほど“ゴス”を感じさせない。演奏者のなかにギタリストはいるが、エレクトリック・ベースが弾かれることはごくわずか。逆にバンシーズの場合、ベーシストのスティーヴ・セヴリンが曲作りでもアレンジでも重要なポジションにいたわけだ。バンドに途中から参加したバッジー以上に、まずセヴリンがスージーと一緒に活動することがバンシーズを意味したのだった。
そして、バンシーズ、ザ・キュアーバウハウスジョイ・ディヴィジョン。ニューウェイヴのなかで“ゴス”と呼ばれたバンドは、たいていベースが中音域でブンブン動いていた。あの種のベース音こそ、“ゴス”のダークなサウンド・イメージだったのだなぁ、と思った。
そういえば、バンシーズが好調で、最も“ゴス”っぽかった時期のライヴ映像がDVD化される。ギターは、ザ・キュアーロバート・スミスだ。

ノクターン [DVD]

ノクターン [DVD]

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