ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

ROCK IN JAPAN FES. 2006 (1)

DEPAPEPE

アコギ・デュオのインストというと、どうしても癒しのイメージになる。しかし、歯切れのいいリフは、意外にロック。
ただし、わりと高い声によるMCは、一歩間違うとポリシックスのハヤシというか……(笑)。

Salyu

BANK BAND名義で、ミスチル桜井とデュエットしていた〈to U〉を彼女一人で歌う。全然、みっともなくない……というより、もともと彼女が歌うための歌だったのだと思わせる出来だった。

少年ナイフ

なおこ以外は入れ替わったので、バンドの全体像は若返った。とはいえ、ナイフはナイフ。相変わらず単純明快に面白い。

平井堅

ひと夏の恋でも避妊は忘れずに/僕の下半身にはボールが2つ……など、MCで下ネタを連発するケン坊。彼のバラードがプラトニックなものではなく、(例えばプリンスのように)性的で肉体的であることを思い知る。

DJ ハヤシヒロユキPOLYSICS

いつものことだが、DJとは名ばかりのエアギター、エアドラム、エア〜もろもろ大会。昨年はディープ・パープルの〈ハイウェイ・スター〉を取り上げたが、今回もパープルから〈ファイアー・ボール〉。イントロのあの速いドラム・フレーズをあてぶりしたけれど、ハヤシは毎年X JAPANのヨシキを演じているのだから、イアン・ペイスなんて軽い軽い(笑)。
また、ヘリウムガスを吸って郷ひろみの歌真似をしたのはよかった。

くるり

この日は、メガネ男子の時代を象徴する(?)岸田繁がトリに登場。とはいえ、風邪をひいてノドの調子が悪い彼が、最後にギターを下に叩きつけ、むずかるように叫んだ姿は、「メガネ男子」なんてこざっぱりしたイメージからは遠く、妙に生々しくて印象深かった。
ベストオブくるり/ TOWER OF MUSIC LOVER (初回限定盤)

  • 現地で食したもの
    • とんこつラーメン――しくじった。麺がぬるぬるしているうえ、スープが獣臭い。
    • 肉屋の豚丼――肉屋らしく肉がやわらかかった。
    • みなと屋のそば――会場で手打ちしているそば。歯ごたえがあり、そばがきに近い食感。味がしっかりしているうえ、噛めば噛むほど甘味が増す。立派。
    • 同トマト――果肉がたっぷり。
    • 同すいか――1切れ100円でこのヴォリュームは良心的。