ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

弁慶

昨夜、たまたまテレビで、亀田大毅の試合を見かけた。すると、


「浪速の弁慶 仁王立ち」


と書いた横断幕が一瞬映った。
これってどうなの?
“弁慶の仁王立ち”って、矢がたくさん刺さったのに怖い顔で立ったまま死んでいた/死んだのに立っていた――という、武蔵坊弁慶に由来する言い回しでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%94%B5%E5%9D%8A%E5%BC%81%E6%85%B6#.E5.BC.81.E6.85.B6.E3.81.AE.E7.AB.8B.E3.81.A1.E5.BE.80.E7.94.9F
“死=敗北”を前提にしたフレーズなのに、ボクサーへの応援メッセージになってるのかしら。
というか、そもそも、「浪速乃弁慶」を自称したがるボクサーの神経が、理解できない。“弁慶の泣き所”を痛くされるのはイヤだから、足を使うK−1やキックボクシングでなく、ボクシングを選んだってことなんでしょうか。親子で揃って入場し、父や兄弟に付き添われてリングに上がる彼は、確かに“内弁慶”なのだろうけど。


昨日の試合内容ですか?

弁慶の立ち往生


じゃないですかねぇ。

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