「THE PEEL SESSIONS」と副題のあるこの編集盤。 スージー&ザ・バンシーズの「ピール・セッション」音源は、1st前後の曲は持っていたが、聞いたことがない後の時期の録音までまとめられていたので購入した。
バンド史上最も絶望的な音を出していた《ジョイン・ハンズ》期の緊張感、ザ・スリッツで叩いていたバッジーと元マガジンのジョン・マクガフが揃い、最強メンバーになった《呪々》期のエスニック+ゴシックが聞きどころ。また、当時の来日公演でもプレイした、ザ・クリーチャーズ(スージー・スー&バッジーのユニット)の〈BUT NOT THEM〉収録も嬉しい。
「ピール・セッション」の常として、オーヴァー・ダビングありのスタジオ擬似ライヴだけれど、オリジナルにあった鐘などの装飾音はないアレンジなので、バンドの骨格を目の当たりにする生々しさはある。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20061220)