きんぴらごぼうに鶏肉を入れるだなんて、贅沢だよなぁ、と庶民の僕はほくそ笑んだわけだ。だが、出来上がってみると、匂いがお雑煮。我が家に伝わる雑煮は、角餅でしょうゆベース、具は鶏肉、ごぼう、大根、にんじん、菜っ葉なのだ。
そして、不憫な鶏肉入りきんぴらごぼうは、ダメ押しの厳しい批評をくらった。
「ずいぶん、寂しい筑前煮だねぇ」
なるほど、たけのこ、しいたけ、こんにゃく、れんこん、里芋などの抜けた筑前煮かもしれないね、これは。
さっきまでの贅沢気分は吹き飛び、貧乏臭さに打ちひしがれる自分なのだった。
- アーティスト: 漁港
- 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
- 発売日: 2007/05/23
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浦安魚市場「泉銀商店」の三代目、森田釣竿がリーダー(自称:船長)を務めるバンド=漁港のファースト・フル・アルバムである。彼らは、自らの音楽を「フィッシュ・ロック」と呼ぶ。ライヴでは、マグロの解体ショーも行っている。
http://www.gyoko.com/top.html
http://house.aol.co.jp/interview/30gyoko.html
一部では少し話題になったものの、未だ知名度は高くない彼ら。漁港にはもっと頑張ってもらって、氣志團が木更津に対して貢献しているくらい、浦安及び魚文化を盛り上げてもらいたい。そのためには、さかなクンをゲスト・ヴォーカルに起用するのが、手っ取り早いと思う。
こんな話の流れだから、今夜の食卓は当然、お魚である。ただし、市場ではなく西友で買ったやつだけど(笑)。