ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

ロバート・フリップとニュー・ウェイヴ

マーキー・ムーンスケアリー・モンスターズリメイン・イン・ライトDiscipline: 30th Anniversary Edition

YAMDAS現更新履歴

ロバート・フリップはかつてテレヴィジョンに加入をもちかけていた
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20150925/televisonfripp

仮に実現していたら、「ディシプリン」の演奏で「マーキー・ムーン」を歌う感じにでもなっていたのだろうか。


その後、テレヴィジョンのトム・ヴァーレインのソロ曲“Kingdom Come”をデヴィッド・ボウイがカヴァーした時、フリップがギターを弾いていたっけ。
この時期におけるボウイ作品のリード・ギタリストをふり返ると、
『ヒーローズ』77年−ロバート・フリップ
『ステージ』(ライヴ作品)78年−エイドリアン・ブリュー
『ロジャー』79年−エイドリアン・ブリュー
スケアリー・モンスターズ』(“Kingdom Come”収録)80年−ロバート・フリップ
となっている。この期間のボウイは、フリップかブリューかの二択だったのだ。


一方、テレヴィジョンと同様にアメリカのパンク/ニュー・ウェイヴのバンドだったトーキング・ヘッズの客演ギタリストは、
『フィア・オブ・ミュージック』79年−ロバート・フリップ
『リメイン・イン・ライト』80年−エイドリアン・ブリュー
――だった。
また、フリップのソロ曲"Under Heavy Manners"(80年)にトーキング・ヘッズデヴィッド・バーンが変名で参加していた。


これらのことと、テレヴィジョンに対するフリップの参加打診の話をあわせて考えると、妄想してしまうのだ。
フリップは、テレヴィジョンだけでなくトーキング・ヘッズにも参加を申し込んだが、断られた。このため、『リメイン・イン・ライト』で目立つ働きをしたエイドリアン・ブリューに声をかけ、新バンドのディシプリンを立ち上げ、それがキング・クリムゾン再結成につながった……、と。
なんだか、ありそうな話に思えてきた(笑)