「本の雑誌」10月号の「特集 この人の本の紹介が好き!」の書評家座談会「サバイバルより分業制だ!」(大森望、倉本さおり、杉江松恋)を読む。仕事の種類とその収入の割合についてなど、なかなか生々しくも切実な話をしている。特に次の部分↓
――でも読むのが好きで人に薦めるのが好きで、この仕事を始めたわけですよね。それをメインでやってるってすごく幸せなことだと思うのですが。
倉 好きで読んでるんだけど、私たちにも生活というものがあるじゃないですか。というか本の雑誌社さんがそれを言うのはなかなかに鬼畜みがないですか(笑)。
「本の雑誌」の新刊めったくたガイド(←私も以前担当した)のように冊数を読んで書くのが、原稿料的に一番わりにあわないという話を大森氏がした後、このやりとりになるのだから、鬼畜という言葉が出るのもうなずける(笑 ← 一応、この字を入れておこう)。倉本氏に激しく同意する。私にだって生活はあるんだ。