「本が好き！」最終号

http://www.kobunsha.com/shelf/magazine/current?seriesid=104003
ＰＲ誌としては意欲的で読み応えのあった「本が好き！」（光文社）の最終号が届いた。僕と同誌の関係は、残念ながら、０８年に有栖川有栖のインタヴューを担当した１回だけだった。
今回の最終号では３１人が、[２２世紀に遺したい「この一冊」]のテーマでエッセイを寄せている。だが、その特集は「この一冊」というよりも「本が好き！」という雑誌自体が続いて残って欲しかった――との思いを込めてのテーマ設定だろう。
表３には『宇宙戦艦ヤマト　復活編』の広告が入っているけれど、復活したいのは自分たちのほうだよ、と編集スタッフはぼやいているのではないか。
同誌連載から生まれた本を二冊ほど掲げておく。

合コンの社会学 (光文社新書)

一箱古本市の歩きかた (光文社新書)

で、“書評”なるものを実例上げつつ考察し、恐ろしくも、面白かった豊崎由美の連載「ガター＆スタンプ屋ですが、なにか？ わたしの書評術」は、いつ頃、本になるのだろうか。