ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

新浦安にて

昨夜、新浦安の海っぺり近くまで出かけた。
ちょうど昨日グランド・オープンを迎えたパーム&ファウンテンテラスホテルの周辺を、歩いてみる。オリエンタルランド東京ディズニーランド&シーの運営会社)グループが初めて手がけた、宿泊特化型のホテルである。当たり前だが真新しいし、他の2つのディズニー・ブランド・ホテルに通じるデザイン感覚であって、建物だけ見ればディズニー的な夢々しさはある。
でも、オリエンタルランドの商業施設イクスピアリに隣接する「ディズニーアンバサダーホテル」、ディズニー・シー内にある「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」の2つが、「東京ディズニーリゾート」(舞浜駅周辺)の地域内にあるのと異なり、パーム&ファウンテンテラスホテルは新浦安を最寄り駅とする一般居住地域のそばにある。また、周辺の埋立地には開発中の土地がまだ多く残されていて、それを囲う柵がホテルを出るとすぐ見える。
殺風景である。どうも、ちぐはぐである。TDLTDSで遊んでからアンバサダーホテルやホテルミラコスタに泊まるなら「夢の続き」だが、こちらに泊まったらたちまち夢から覚めそう。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/00000402
付記:オリエンタルランドはこのほかにも、ディズニー・ブランドとしては3つ目となるホテル「東京ディズニーランドホテル」の建設を計画している。場所はモノレール「東京ディズニーランドステーション」をはさんでTDLと向き合うあたり(今は駐車場)で、2006年1月着工、2008年開業目標。
アンバサダーホテル、ホテルミラコスタ、パーム&ファウンテン〜および新ホテルの運営業務は、オリエンタルランド子会社の舞浜リゾートホテルズが担当。
また、同社運営以外も含めディズニーと協力関係にあるホテルは、1.ディズニーホテル(アンバサダー、ミラコスタ) 2.東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル(舞浜のシェラトン、オークラ、ヒルトンなど) 3.東京ディズニーリゾート・パートナーホテル(新浦安のパーム&ファウンテン、ブライトンなど) 4.東京ディズニーリゾートグッドネイバーホテル(他の地域のホテル)――と4種類の位置づけがされている。


そのパーム&ファウンテンテラスホテルからさほど遠くない、一般居住地域のただなかにある店「LOCO DISH(ロコディッシュ)」に初めて行って、ちょっと呑む。身内の知り合いがやっているところで、静岡おでんがメインだが、全然和風ではなくリゾートスタイル。
昨日は「波の音」と題した小イベントで、DJが入っていた。店内で流していた映像を見て、レモン・ジェリーの《’64−’95》のヴィデオはやっぱり傑作だと思った。特にヘヴィメタな人をカリカチュアした子どもっぽい絵が、こぶし振り上げたり、ぶっ叩きあったり、まばらな髪を振り乱してヘッドバンギングしたりする場面が大好き。それにしても、この静岡おでん、うまいな。黒っぽい出汁がとてつもなくしみているのに崩れていない、この絶妙な煮ぐあい。尊敬に値する。今度は、普通の日に行ってゆっくり食べてみよう。
イベントのメインは、東天ポールという芸人さん。「幸せ満点マウンテン」が決め科白で、昔のテクノポップをさらにチープにしたみたいなトラックに乗せて〈マウンテン・ソング〉という、やたらめったら「マウンテン」を連発する歌を歌う。そのたびに客たちは、両手で山の形を作っていっせいに「マウンテン」と唱和するんである。ベタである。へなちょこである。なのに自分もしっかり、山の形を作っているのである。うちに帰ってからも、頭のなかで「マウンテン」のメロディがグルグル回って離れない。
なんだか幸せな気持ちになりました。こういうプチ・イベント、僕はけっこう好きです。近くの完工したばかりのマンションに入居が始まれば、さらに客は増えるでしょうし、がんばってくださいませ。

64-’95(初回生産限定盤)(DVD付)

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