そういえばHMVが、いわゆる「ニュー・レイヴ」よりももっと広く、近頃の“ロックとダンスを融合”系を「NEW BEAT」とくくって、キャンペーンを展開していた。
http://www.hmv.co.jp/flstore/34/1/1/
まあ、これくらいユルい言葉のほうがいろいろすくい取れるし、「ニュー・レイヴ」といういかにも仕掛けて造った狭い言葉より、まだ素直に受けとれる気がする、自分は。
もっとも、“ロックとダンスを融合”なんてお題目は、それこそ70年代からあったんだし、ニュー・ビートではなくただのナウ・ビートでしょ、という印象もなくはない。……とかなんとかいいながら、このへんを最近わりとよく聞いてるわけだが(笑)。
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仰々しいイントロで始まり、光線銃みたいなピュンピュン音、子どものコーラスなどが挿入されもする。そんな映画のサントラ的な雰囲気があるあたり、ダフト・パンクのちょっとノイジーな末裔って感じか。単純に楽しい。
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商業化し肥大化したレッド・ツェッペリンやピンク・フロイドに飽き足らない層が、もっと生々しいセックス・ピストルズやザ・クラッシュに飛びつきました――というのが、70年代パンクに関する説明の定型だった。
このシミアン・モバイル・ディスコなどに漂うチープさ、粗さに接すると、かつてのパンクの時と似た図式が、ニュー・レイヴにもあるよなと思う。先行する“ロックとダンスを融合”系のケミカル・ブラザーズ、ダフト・パンクあたりが大御所になったので、もっと小回りのきく活きのいいのはいないか? という流れで出てきたという図式。
図式は繰り返す。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20070704#p1)