アニメ『さよなら絶望先生』の主題歌。
もうじき、再結成した筋肉少女帯の新作《新人》が出るというのに、なぜ今、ソロ活動なのか、と最初思った。だが、作曲・編曲は、NARASAKIなのだった。筋少再開に伴い、活動休止状態になっている特撮asin:B000F6YQOAのメンバーをこの曲に起用することで、オーケンは彼らに対するフォローをしたということでしょうか。
いかにも大槻らしい詞だし、三柴理のピアノも効いている良曲である。
http://jp.youtube.com/watch?v=RWl_QAMseg0
一方、筋少復活前には、大槻ケンヂと橘高文彦というキーマン2人で、《踊る赤ちゃん人間》というシングルを出していた。これは、再結成の前哨戦的なものだったわけだが、やはりアニメ『N・H・Kにようこそ!』のエンディング・テーマになっていた。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20070325#p1)
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060801#p1)
http://jp.youtube.com/watch?v=8Htla_B1Z_E
それにしても、オーケンの歌世界は基本的にグロテスクでアングラだから、昔はなかなかお似合いのタイアップがなかったのだ。
筋肉つながりということで、筋肉痛用ローションのCMに少年と猫の歌である〈サボテンとバントライン〉が使われたり(←インドメタシン配合だったから、〈日本印度化計画〉という曲のある筋少を採用した?)、クラスになじめない孤独を歌った〈蜘蛛の糸〉が、よせばいいのに進研ゼミのCMで流されたり(←教室にいることの不安を受験生に植え付けてどうする?)。
なんというか、筋少に関しては、無理矢理で似合っていないタイアップが多かった。
(ちなみに、〈タイアップ〉asin:B00005H01Pという曲も書いた大槻ケンヂのタイアップ観については、速水健朗『タイアップの歌謡曲』asin:4862481043の「タイアップ至上主義をパロディにした筋肉少女帯」の項で紹介されている)
こうした過去のタイアップを考えてみると、『N・H・Kにようこそ!』、『さよなら絶望先生』は、まだ似合っているほうだと思うし、時代がオーケンに追いついたということか(笑)。
(ただ、『N・H・K』原作者の滝本竜彦は、作家としては時代に取り残されたかのような活動状況になっているわけで……。ガンバレ!)