(小説系雑誌つまみ喰い 24――「野性時代」9月号)
嶽本野ばらが、大麻所持で逮捕されたと報じられている。
YOMIURI ON LINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070903i205.htm?from=navr
嶽本は「野性時代」asin:4047220965で、「ROCK 'N' ROLL SWINDLE ―正しいパンク・バンドの作り方―」 という、セックス・ピストルズから題名をつけた新連載をスタートしたばかり。これは、嶽本野ばらがパンク・バンドを結成する話であり、目次には「シンクロナイズド・ドキュメンタリー・ノヴェル!」と銘打たれている。
そして、作中には、こんな文章も。
という訳で、この物語は僕が小説家としての地位を放り出し、さすれども、動員の為ならこうしてちゃっかり利用できる媒体は利用しつつ、パンクロッカーとしてサクセスするまでを綴るドキュメントです。
「ザ・グレイト・ロックンロール・スウィンドル」(偉大なるロックの詐欺師)を自称したピストルズのマネージャー、マルコム・マクラレンは、バンドの警察沙汰をも宣伝に利用し悪名をはせたわけだが、今回の件は、まさか、それを狙ったわけじゃないよね……。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20070830#p1)
(ついでに書いておくと、阿部和重は「群像」で「ピストルズ」という小説を連載中。http://shop.kodansha.jp/bc/books/bungei/gunzo/)