ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

FRIPP & ENO,KING CRIMSON

BEYOND EVEN(1992-2006)

BEYOND EVEN(1992-2006)

昨年、内容は同じなのに曲の切れ目なし盤と通常盤を抱き合わせ、2枚組で発売された作品。そんなの意味ねえし無駄に高価なだけじゃんと避けていたが、ようやく通常盤1枚もので出たので購入。
70年代のフリップ&イーノのようなコンセプト主導の作りではなく、録音時期の異なる未発表曲をイーノがまとめた代物である。とはいえ、リズム中心の曲に関しては、クリムゾンの合間にフリップがやっていた一連のPROJEKcTに近いサウンドになっているのが興味深い。
アルバム全体としては、2人の持ちネタ披露集って印象。パワフルなソロがある一方で、お気楽な雰囲気音楽も収められている。

ライヴ・イン・ロンドン〜 ライヴ・アット・ザ・シェパーズ・ブッシュ・エンパイア・ロンドン、1996

ライヴ・イン・ロンドン〜 ライヴ・アット・ザ・シェパーズ・ブッシュ・エンパイア・ロンドン、1996

6人編成時代後期のライヴ。このメンバーで演奏することに十分慣れた頃だから、アドリブでの脱線度は高い。それが面白いのだけれど、自由にやりすぎて雑になったところもある。
メンバーが2人多いぶん、80年代ヴァージョン以上にポリリズムが強く打ち出された〈セラ・ハン・ジンジート〉、〈ウェイティング・マン〉などは聞き応えがある。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20061130#p1