もともと、アイドルに関しては一般的に、大人によって“作り込まれている”、“操られている”というイメージがある。だからこそ、それを逆手にとってアイドル・サイドからロボット的、人形的イメージを持ち出すのも、一種の伝統になってきた(遡れば、榊原郁恵〈ROBOT〉とかasin:B0006TPHSK)。
パフュームのイメージ戦略、振り付けもその流れにあるし、音のほうはいうまでもなく巧みに作り込まれている。《GAME》にしても低音が効いているからcapsuleasin:B000WZO69O、そしてジャスティスasin:B000OZ2GT4やデジタリズムasin:B000MQ51DIなどと一緒にiPodでシャッフルして聞くヤツけっこういるだろうなぁ――って、オレもそうなんだけど。
で、Yahoo!ミュージックのパフューム・インタヴューに、こんな話が出てきた。
http://magazine.music.yahoo.co.jp/spt/20080411_001/interview_001
■ここ半年くらいで本格的なブレイクを迎えて、Perfumeをとりまく状況は大きく変わりましたよね。
のっち:ぜんっぜん違いますね。
あ〜ちゃん:スタッフさんの数が増えて、衣装もたくさん増えて。あと、取材のときにメイクさんが付くんです!
かしゆか:今までは自分でやってたんです。
そうか、音のほうは以前からよく作り込まれていたものの、メイクという“生身の自分を動かす時”の作業は、DIYだったのか――下積み時代としてはごく当たり前のことだけど、彼女たちは“打ち込み−自動”みたいな人工的イメージで売れたから、自ら手作業していたことを強調されると落差がなんだか微笑ましい。
一方、このインタヴューでは、かしゆかが〔30代で「Perfumeです!」ってやってたら楽しいだろうな(笑)〕と言っている。
仮に30代のパフュームがあるとして、どんな形が望ましいか、想像してみる。ダンス系のイメージを残しつつ、大人の成熟を志向する意味では、もうじき新作が出るポーティスヘッドasin:B001446672、あるいはマッシヴ・アタックasin:B0012UI5NQなどのトリップホップ、ダウンテンポ的な音作りがいいのではないか――僕はそう愚考するわけだが。あ〜ちゃんあたり、化けそうな気がしません?
- 最近自分が書いたもの
- 日本推理作家協会編『仕掛けられた罪 ミステリー傑作選』(講談社文庫)asin:4062760266の解説
- 14日夜の献立
- 豚キャベツ炒め(サラダ油、しょうが、にんにく、しょうゆ、酒、豆板醤、こしょう、塩。味が薄かったので市販の焼肉だれ)
- レンコン、にんじん、ひじきのきんぴら
- 豆腐と油揚げの味噌汁
- せりのおひたし(練りゴマ、ポン酢)
- 玄米ごはん