#30DayFilmChallenge
DAY 7 a film that you will never get tierd of
初めて劇場で観た洋画。閉鎖空間で人々が右往左往する様子に引きつけられる。
https://www.youtube.com/watch?v=Kr6l87i9oAI
私のディストピアへのこだわりと『タワーリング・インフェルノ』はつながっている気がする。作中で炎上するビルは「グラスタワー」と呼ばれ、ガラス張りが強調されている。後にドストエフスキー『地下室の手記』を読んだ際、作中において、管理された空間としてディストピア的に語られ批判的に扱われる水晶宮を、私は「グラスタワー」と重ねて受けとったのだ。
また、超高層の建物の崩壊は『聖書』の「バベルの塔」の話へとさかのぼれる。
密室、館、嵐の孤島などがよく舞台に選ばれる本格ミステリに興味を持ったのも、『タワーリング・インフェルノ』で閉鎖空間の面白さを知ったことが根っこにあるのではないか。
この映画は、私にとって1つの原イメージになっているわけだ。
2020年第51回星雲賞ノンフィクション部門の参考候補作に『ディストピア・フィクション論 悪夢の現実と対峙する想像力』が入っていた。ありがたいことだ。
http://www.sf-fan.gr.jp/awards/2020result.html
最近の自分の仕事
-『コロナの時代の僕ら』から考える、コロナ禍とミステリ小説の相似 https://realsound.jp/book/2020/04/post-545324.html
-日本推理作家協会編『殺意の隘路 日本ベストミステリー選集 上』『同 下』各巻の解説