ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

ゼロアカ道場

講談社BOXhttp://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-box/zeroaka/kanmon_04.html
「Gチャンネル」http://d.hatena.ne.jp/kidana/


ゼロアカ道場が、にぎやかなことになっている。
講談社BOXから初版1万部でデビューさせる新人批評家1人を選ぶ企画なのだし、当然、今は人数を絞り込んでいく過程にある。だが、文学フリマという道場破りの機会を与えたことにより、批評行為への参加人数は再び増えているというこの展開。まさしく、教化されたイナゴの羽根で擦られたら別のイナゴも目覚めた――という『エクソシスト2』状態ではないか。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20080411
この種の共同性への誘いについて自分は、批評を活性化しようとする行いなのだろうと前向きにとらえていた。
なのに、道場主の東浩紀本人は企画の現状について、[その展開は単純に批評の弱体化を、つまりは、批評がもはや世代的共感のためのコミュニケーションツールとしてしか生き残っていない現実を現しているだけのような気もしますが、それが現実ならばしかたない。]と身も蓋もない真情吐露をしている……。(「渦状言論」8月25日http://www.hirokiazuma.com/blog/


そして、“文学フリマ文化人”の新世代が形成されるわけやね。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060215#p1