ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

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ティルマンス展、仲俣暁生『極西文学論』

上記『カンヴァスに立つ建築』展を、たまたま見る成り行きになったのは、ヴォルフガング・ティルマンス展に出かけたら、チケットの内容が抱き合わせだったからだ(これは恨み言ではない。空想建築の数々も楽しめました)。 仲俣暁生(id:solar)『極西文学論…

野又穫『カンヴァスに立つ建築』

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これまた昨日の話。ピストルズ展に行くすぐ前には、東京オペラシティアートギャラリーに行っていて、野又穫『カンヴァスに立つ建築』展をたまたま見たのだった。空想建築を絵画にした作品が並んでおり、骨組が透けていたり非対称だったり、てっぺんに大きな…

セックス・ピストルズ写真展

昨日、ラフォーレ原宿で、デニス・モリス写真展『デストロイ――セックス・ピストルズの真実』を見た。今はああなってしまったジョン・ライドンも、ろくでもない死に方をしたシド・ヴィシャスも、やっぱりバンド全盛期(と呼べるほど安定した期間などなく、輝…

K.K.「ワラッテイイトモ、」と村上春樹『アフターダーク』

遅ればせながら、早稲田のアップリンク・ギャラリーにて、K.K.の「ワラッテイイトモ、」を見てきた。これはキリンアートアワード2003の審査員特別優秀賞を授与されたヴィデオ作品である。芸術性云々よりも、TV番組「笑っていいとも!」の画像を大量に取り込…

草間彌生展

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(「水玉強迫」。下の黄色ヴァージョンが今回展示されていた) 自分の同居人は、極端な“斑点”嫌いである。幼い頃、皮膚にブツブツができて膿が出て苦しんだことが、トラウマになっているらしい。彼女は、小さい丸や球が密集している様子に接すると、不快さの…

宝塚とポップ・アート

一昨日、そごう横浜で『夢みるタカラヅカ展〜宝塚歌劇に魅了された芸術家、そして時代〜』を鑑賞したあと、Bunkamuraザ・ミュージアムで『ベラルド・コレクション 流行するポップ・アート』展を見た。どういうはしごなんだ? 馬鹿者である。なんだか、疲れて…

島田荘司『龍臥亭幻想 上・下』

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読了。雪中に鎧武者が暴れ回る和風幻想と、旧日本軍の肉体縫合研究を組み合わせた島田荘司らしい道具立て、ではある。 そして、口絵およびカバー(というか帯というか)を飾った横尾忠則の絵に、ちょっとびっくりした。上・下巻両方に横尾のシリーズ作品が使…