ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

2008-01-01から1年間の記事一覧

801とエィンジェル

フィル・マンザネラ/801 801といっても「やおい」のことではない。ロキシー・ミュージックのギタリスト、フィル・マンザネラがやっていた別プロジェクトのこと。最近、紙ジャケ化された801のうち、70年代ものを購入した。 ライヴ+ボーナスCD(紙…

フレディ波多江《MR.GOOD GUY》(と菊地成孔)

ナップスターの新規配信リストにこれがあったのでズッコケた。クイーンのコピー・バンド「GUEEN」のヴォーカルが以前に出した“オリジナル”ミニ・アルバムだ。 内容は、フレディ・マーキュリーが80年代にソロでやっていたエレ・ポップ調楽曲(〈ラヴ・キ…

プチ復帰

久しぶりに料理した。 1日夜の献立 鶏レバーの赤ワイン煮(しょうが、しょうゆ、みりん、黒酢) わさび菜のおひたし(ごまドレッシング) わかめと大根の味噌汁 ビール 2日夜の献立 しゃけの味噌粕漬け しめじ、キャベツ、もやし、長ネギの炒めもの(サラダ…

クイーン〈ボーン・トゥ・ラヴ・ユー〉が……

自分はこれまで、クイーンやフレディ・マーキュリー関連でいろいろ原稿料を得てきた。今後も、そういう機会はあるだろう。だから、何となく義理立てをするような気分で、(普段は雑酒や発泡酒ばかりだけれど)ビールを買う時には、キリン一番搾りを優先して…

ジョン・フォックス@高田馬場AREA

昨夜、高田馬場の西友の地下にあるこじんまりとしたライヴ・ハウスでジョン・フォックスを見てきた。 70年代末にエレ・ポップ/テクノ・ポップと呼ばれる潮流が起きたけど、最初、その多くはドラマーを使っており、ロックのバンド・サウンドの範疇にとどま…

筋肉少女帯「サーカス団、武道館へ帰る!」

今年、頭脳警察が寺山修司作詞のシングル〈時代はサーカスの象にのって〉asin:B001AF1MVAをリリースした。大槻ケンヂも寺山修司好きだったから、筋肉少女帯のアルバムタイトルに《サーカス団パノラマ島へ帰る》asin:B000UUPUU0とあったのは、寺山+乱歩の複…

近況2

最近自分が書いたもの 「人間ドミノ」からの逆転劇(道尾秀介著『カラスの親指』asin:4062148056書評) → 「小説トリッパー」秋季号asin:B001EVIA3I

近況

最近の自分の仕事 有栖川有栖インタヴュー(『妃は船を沈める』asin:4334926185をめぐって) → 「本が好き!」10月号http://www.kobunsha.com/shelf/magazine/current?seriesid=104003 最近自分が書いたもの 神山裕右著『サスツルギの亡霊』asin:4062761440…

松岡圭祐『ミッキーマウスの憂鬱』文庫化

今日、東京メトロ東西線に乗ったら、東京ディズニーランド/シーのキャスト面接会の車内広告を見つけた。早い話が、従業員募集である。 http://www.castingline.net/?waad=K2ZG00BM志望者は、この本↓を読んでみれば? ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)作者: …

もう9月か

最近自分が書いたもの 「伝説としてのロバート・ジョンソン」(クロスロード伝説を軸に、天童荒太『孤独の歌声』asin:4101457115、古川日出男『ロックンロール七部作』asin:4087747875などに触れた原稿)/クイーン+ポール・ロジャース《ザ・コスモス・ロッ…

向井秀徳だったり絲山秋子だったり

ZAZEN BOYS4アーティスト: ZAZEN BOYS出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2008/09/17メディア: CD購入: 11人 クリック: 141回この商品を含むブログ (230件) を見る もうじきZAZEN BOYSの新作が出る。 それでふと思ったのだが、向井秀…

最近の耳事情 6

今夏のサマーソニックは、来場者にかなり選択を迫るタイムテーブルになっていた。例えば、同世代であるセックス・ピストルズとポール・ウェラーの時間帯が重なっていた。これは、懐古的同窓会と悪戦苦闘しつつの現役主義、どっちを選ぶかって話だし、同じ時…

ゼロアカ道場

YC

「講談社BOX」http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-box/zeroaka/kanmon_04.html 「Gチャンネル」http://d.hatena.ne.jp/kidana/ ゼロアカ道場が、にぎやかなことになっている。 講談社BOXから初版1万部でデビューさせる新人批評家1人を選ぶ企画なのだし…

『デトロイト・メタル・シティ』と『テネイシャスD』

伝説的ブルース・マン、ロバート・ジョンソンには、十字路で悪魔に魂を売り渡してブルースの真髄を手に入れたというクロスロード伝説がある。ロックにおける悪魔嗜好も、さかのぼればこの伝説にたどり着く。ロック・アーティストとして成功するため、悪魔の…

『ライムスター宇多丸のマブ論 CLASSICS アイドルソング時評2000-2008』

最近自分が書いたもの。 「アイドル論の金字塔」(『マブ論』に関するコラム) → 「ROCKIN’ON JAPAN」9月号 上記の原稿でも絶賛したけど、宇多丸の『マブ論』は名著である。 「クイックジャパン」最新号asin:4778311434の宇多丸インタヴューを読むと、彼は「…

アラン・ブライマン『ディズニー化する社会』

パフォーマティブ労働、感情労働、美的労働 好著『ディズニーランドという聖地』asin:4004301327を書いた能登路雅子が監訳者となったアラン・ブライマン『ディズニー化する社会 文化・消費・労働とグローバリゼーション』を読んだ。 本書は、ジョージ・リッ…

「場所性」のキャラ立ち

(小説系雑誌つまみ食い 36――「メフィスト」9月号/「小説すばる」9月号) メフィスト 2008年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/07メディア: 雑誌 クリック: 9回この商品を含むブログ (15件) を見る 「メフィスト」9月号に、渡邉大輔が…

SUMMER SONIC 08

見たもの 9日 THESE NEW PURITANS → YELLE → NEW FOUND GLORY → TRIVIUM → マキシマム ザ ホルモン → LOSTPROPHETS → SEX PISTOLS 10日 the telephones → MEG → THE SHOES → THE TEENAGERS → CRYSTAL CASTLES → BOOM BOOM SATELLITES → JUSTICE → DEVO → FAT…

残暑お見舞い申し上げます。

ROCK IN JAPAN FES.2008

見たもの 1日 サンボマスター → FoZZtone → B-DASH → ザ・50回転ズ → スピッツ → GO!GO!7188 → POLYSICS 2日 Perfume → チャットモンチー → ハヤシヒロユキのDJ → SEAMO → ACIDMAN → マキシマム ザ ホルモン → 斉藤和儀 ⇒ 筋肉少女帯 → フジファブリック 3日…

発作的ゴーヤー

苦い思いをするくらいなら、先回りして自ら苦いものを食らってしまえ!! ――というわけでもないのだが、闇雲にゴーヤーが食いたくなったのである。 31日昼の献立 ゴーヤーとむきえび、卵のチャンプル(サラダ油、ごま油、オイスターソース、かつぶし) 水菜…

《ボッサ・クイーン》

ボッサ・クイーンアーティスト: オムニバス,クラウディア・テリス出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC発売日: 2008/03/05メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る 最近になってこのアルバムの存在を知り、Amazonから取り寄せた。 ボサノヴァに…

今夏のサマソニ計画(暫定)

幕張 9日 いとうせいこう & POMERANIANS → THESE NEW PURITANS(or PERFUME) → YELLE → TRIVIUM → マキシマム ザ ホルモン → HOT CHIP → PENDURAM(or SEX PISTOLS) 10日 MEG(or THE TING TINGS) → THE SHOES → JUNKIE XL → THE KOOKS → JUSTICE → DEV…

匂女の如き謳うもの

「嗚呼ちゃんです」 「乃ッ智です」 「架偲兪迦です」 「参人そろって、破腑幽無です!」 最近自分が書いたもの 「耳をふさいでいるのは誰か」(石持浅海『耳をふさいで夜を走る』書評) → TIMEBOOK TOWN http://www.timebooktown.jp/Service/e-…

近藤正高『私鉄探検』

私鉄がどのように路線を拡張してきたかをふり返ることで、沿線地域の開発の近現代史を浮かび上がらせた本。新書らしからぬ濃度を持った力作である。僕にとっては、あまり身近でない路線ばかり取り上げられているけれど、周辺地域が動的に変化していく様子が…

朝日新聞「公貧社会」/浦安

朝日新聞が毎週土曜日朝刊の連載企画として始めた「公貧社会」。タイトル通り、ワーキング・プアなどの問題を取り上げていくようだが、第一部は「派遣の村」が増えているという「千葉・東京ベイエリア」を舞台に選んでいる。 そして、12日付の第1回の記事…

日本推理作家協会編『ザ・ベストミステリーズ』

M

自分も作品選考にかかわったアンソロジー。 なかでも、日本推理作家協会賞短編部門を受賞した長岡弘樹「傍聞き」は、ミステリとしての趣向と情緒的な要素が見事に組み合わさった絶品。

『ケータイ小説的。』/『文学の断層』/浜崎あゆみ

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち作者: 速水健朗出版社/メーカー: 原書房発売日: 2008/06/09メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 781回この商品を含むブログ (213件) を見る いろいろと刺激的な本である。速水健朗は、ケータイ小説で描かれ…

『新・萌えるヘッドホン読本』

http://www.moe-hp.org/ ヘッドホンの各種製品紹介と、ヘッドホン少女のイラスト集を合体させた本。 それらの機器を身につけた少女は、外界の音を遮断することで、周囲から距離をとっているようなところがある。 一方、耳を包むヘッドホン、耳の穴に挿入され…

ジェロ《カバーズ》

演歌歌手として売り出されたジェロの最初のシングル〈海雪〉は、演歌プロパーではない宇崎竜童の作曲だった。 竜童はかつて、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドをやっていた頃、ROCKになりきれない自分たちの日本人的ロックを“カタカナ演歌”と称していた…